2026.09.07

3DEXPERIENCE CATIA Knowledge CATIA V5との違い|MES主要アプリケーションのご紹介

CATIA V5との差が分かるMES

3DEXPERIENCE CATIAを検討する際、CATIA V5ユーザーの多くの方が気になるのは「CATIA V5で使っていた機能はどう変わるのか?」という点です。

その違いを最も分かりやすく理解できるのが、MES(Mechanical Engineering Stream) に含まれる主なAppsです。
CATIA V5では、設計内容に応じて複数のオプションモジュールを組み合わせる必要がありました。
一方、3DEXPERIENCE CATIAのMESでは、CATIA V5ではオプション扱いだったアプリケーション群が、最初から統合された形で提供されます。

これにより、

  • 構想設計
  • 形状作成・編集
  • アセンブリ検討
  • レビュー・干渉確認

といった設計工程を、単一のプラットフォーム上でシームレスに実行できるようになりました。

本コラムでは、CATIA V5との違いという視点で、MESに含まれる代表的なAppsを紹介します。

2D Layout for 3D Design

「2Dで考え、そのまま3Dへ」を実現する

2D Layout for 3D Design は、3D設計環境の中でドラフティング感覚の2Dレイアウトを作成し、その形状を基に3Dモデルを作成できるアプリケーションです。

  • 3D空間上で簡易2Dとしてレイアウト作図が可能
  • 作成した2D形状から、そのまま3Dモデルを生成

CATIA V5では、2Dレイアウト作業と3Dモデリング作業を別フェーズとして扱うケースが多く見られました。

本アプリを使用することで、構想設計から形状作成までを一気通貫で進めることが可能となり、設計初期の手戻り削減や意思決定のスピード向上につながります。

Generative Shape Develop

サーフェス設計を「使いやすいデータ」にする

Generative Shape Developは、サーフェス設計における表現力と実用性を高めるアプリケーションです。

主な機能として、

  • ルールド・サーフェスの展開
  • ルールド・サーフェス上に作成したカーブの転写

が挙げられます。

CATIA V5では、サーフェス形状をどのように再利用・展開するかは設計者の工夫に依存する部分もありました。

本アプリにより、板金部品や外装部品など、製造を意識したサーフェス設計を効率良く行える環境が整います。

Natural Shape

履歴の有無を意識しないダイレクトモデリング

Natural Shapeは、履歴ベースではなく、ダイレクトモデリングに特化した形状作成アプリケーションです。

  • コマンド構成を意識せず、直感的な形状作成が可能
  • STEPなど履歴のないデータでも、寸法変更・形状編集が可能

CATIA V5では「履歴がないデータは編集しにくい」という場面も少なくありませんでした。

Natural Shapeを利用することで、他社CADデータや過去資産を活かしながら、柔軟な設計変更や再利用が可能になります。

Natural Assembly

Natural Assembly は、アセンブリ設計においてもダイレクト操作を実現するアプリケーションです。

  • 部品をドラッグして配置するだけでアセンブリ拘束を生成
  • 拘束条件を一つずつ指定する必要がない

操作後にシステム側で拘束が定義されるため、設計者の意図に沿ったアセンブリ構成をスピーディに検討できます。

構想設計や組付け検討フェーズにおいて、CATIA V5との操作感の違いを強く実感できるAppsです。

ENOVIA Design Review

設計レビューを「設計の一部」に組み込む

ENOVIA Design Review は、3DEXPERIENCEプラットフォーム上で設計レビューの作成・修正・マークアップ・共有を一元的に行うためのアプリケーションです。

CATIA V5では、

  • 3D形状はCATIA
  • コメントはメールやExcel
  • 2D図面・画像は別のビューワ

といったように、レビューに関わる情報が分散しがちでした。

ENOVIA Design Reviewでは、3Dモデル、2D図面、各種ドキュメントを横断しながら、製品データとレビュー情報を紐づけたまま管理できます。

問題点をその場で可視化するレビュー機能

ENOVIA Design Reviewには、

  • スライド
  • マーカー(コメント・指示)
  • 測定
  • セクション

といった機能が用意されており、「どこに」「どのような問題があるのか」を形状と併せて明確に伝えることが可能です。

口頭説明や別資料に頼ることなく、レビュー内容を 設計データの一部として残せる点が、CATIA V5との大きな違いです。

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