IBM Engineering Lifecycle Management
製品・サービス概要
IBM Engineering Lifecycle Management(ELM)は、要求分析から設計、開発、テスト、リリース、保守まで、システム・ソフトウェア開発の全工程を統合的に管理するALM(アプリケーションライフサイクル管理)プラットフォームです。
ALMプラットフォームにデータを集約・関連付けることで、分断されがちな開発プロセスを、一貫した「デジタルプロセス」へと変革します。
特に、自動車・航空宇宙など、大規模システムかつ高度な電子制御(電気システム・ソフトウェア・ハードウェア)の製品開発において、統合管理基盤として活用されています。


現状の課題 AsIs
製品開発が複雑化し、設計品質の維持が困難
近年の開発では製品に占めるソフトウェア比率の高まりに伴い、機能の複雑化、製品全体への品質要求が大幅に増大しています。
開発現場では、開発スピードと品質に立ちはだかる「壁」となる5つの課題が顕在化しています。
- 規格対応と証跡管理の不備
- トレーサビリティの断絶
- 知識の属人化
- 流用開発における影響管理不足
- 先行開発と量産開発の乖離
特に設計が適切であることを説明するトレーサビリティの確保と効率よく設計・開発を進めることの両立が困難な状況となっています。

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ありたき姿 ToBe
デジタルプロセスで開発を一貫管理
- 要求からテストまでの情報、成果物、予定・実績を紐づけて開発を管理
- プロジェクトの現状をリアルタイムに可視化
IBM ELMの「DOORS Next」「EWM」「ETM」を活用し、
- 規格対応・法規制対応の証跡管理の確立
- トレーサビリティの確立
- 品質を担保するプロセス実施および進捗状況の可視化
- 構成管理・バージョン管理の確立
- 継続的に改善する仕組みの確立
を実現することで、個別最適・属人的な開発から統合されたデジタルプロセスによる開発へと転換します。

機能
1. DOORS Next(IBM Engineering Requirements Management DOORS Next)
「要求管理」「トレーサビリティ管理」を実施するツールです。
要求単位で一意なIDを付与し、章立て構成で要求本文、属性情報、トレース、履歴を一元管理することで、開発の上流工程から品質とトレーサビリティを担保します。
- 業界標準としての実績
l30年以上にわたり要求管理という分野で最も長く利用されている商用ツールです。
航空宇宙、防衛、自動車、鉄道、医療など「安全・規制対応の標準」として使われ続けています。 - 多層的なトレーサビリティ管理
要求と要求を関連付けることで、客先要求からシステム要求、システム仕様へと繋がる要求階層間のトレーサビリティを管理します。
さらに、後述の「EWMの作業(ワークアイテム)」や「ETMのテストケース」と関連付けることで、要求以外とのトレーサビリティも管理可能です。 - バージョン管理と影響分析
任意のタイミングでベースラインを作成し、その時点の要求情報を保持します。
要求が変更された際、関連項目への影響有無を示す確認フラグ(有効/無効)が自動で変更され、変更影響範囲の特定を容易にします。 - 網羅性確認
関連付けの有無を元に、下位要求やテストケースに関連付けられていない要求を
フィルタリングでき、要求の抜け漏れ(カバレッジ不足)を特定可能です。

2. EWM(IBM Engineering Workflow Management)
「進捗管理」「作業管理」「コミュニケーション管理」「ファイル管理」「ソースコード管理」を実施するツールです。
作業や課題をワークアイテムという単位で管理し、プロジェクト管理およびトレーサビリティを統合管理します。
- 柔軟なワークフローと作業管理
l作業や課題に応じてワークアイテムの種類(タスク、障害、変更依頼、課題、工程、マイルストーンなど)を任意に作成できます。種類ごとにワークフロー(状態遷移)が定義でき、進捗管理に活用されます。
ワークアイテム内でメッセージのやり取りが可能で、メッセージはすべて保持されます。 - 計画と進捗の可視化
l計画ビューでは、ワークアイテムを一覧表示し、ツリー表示、グルーピング、カンバン表示など、カスタマイズ可能なビューでプロジェクト状況を可視化・編集が行えます。
これにより、作業の進捗ステータスや実施内容を登録・共有し、プロセスが正しく実行されていることを管理可能です。 - 成果物の構成管理とバージョン管理
ソースコードや任意のファイルの構成情報を管理し、ファイル単位でバージョン管理が可能です。
任意のタイミングでベースラインを作成し、その時点の構成情報を保持します。
また、GitやGitLabなどのソースコード管理ツールと連携することも可能です。 - 成果物との紐づけ
ワークアイテムは、成果物、要求「DOORS Next」、テストケース「ETM」を関連付けることで、トレーサビリティを管理可能です。

3. ETM(IBM Engineering Test Management)
「テストケース管理」「テスト結果管理」を実施するツールです。
テストケース、テスト実行結果など、検証活動の情報を一元管理および可視化します。
- テスト設計の定義
lテストケースでは、テスト実施の条件、手順、入力、期待される結果を定義します。
テストスクリプトでは、実行内容をステップ単位で定義でき、テスト実行時の結果を記録可能です。 - 検証の証拠
lテスト実行指示ごとに、テストケースおよびテストステップ単位で検証活動の「OK/NG」の記録およびテストログを登録できます。 - 要求との連携
テストケースは、「DOORS Next」の要求と関連付けることで、要求からテストケースおよびテスト結果を確認することが可能です。

導入効果
IBM ELMは、複雑化するシステム開発、継続的なソフトウェア更新、厳格化する品質要求に対し、トレーサビリティを軸に、開発競争力の基盤として機能します。
- 規格対応・法規制対応の証跡管理の確立
- トレーサビリティの確立
- 品質を担保するプロセス実施および進捗状況の可視化
- 構成管理・バージョン管理の確立
- 継続的に改善する仕組みの確立
をIBM ELMで実現することで、組織全体の品質・競争力・開発力を向上させます。
アルゴグラフィックスでは、IBM ELMを「ツール導入」で終わらせず、ツール機能と開発プロセスの双方を深く理解した実践的な知見を活かし、現場で運用される開発基盤として定着させる支援を提供しています。
- 現状プロセス分析(A-SPICE簡易アセスメント など ※アセッサー在籍)
- ツール展開支援(ツール活用プロセス構築支援、ツールカスタマイズ)
- IBM ELM環境構築(インフラシステム導入、アプリケーション導入)
- ユーザー支援(ツールトレーニング、運用・展開支援、QAサポート)

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