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藤本隆宏教授が語る日本の製造業の勝ち筋とDX戦略

デフレスパイラルに苦しんだ過去30年間、日本の製造業における付加価値生産性は2倍に向上し、設計品質も大きく向上したものの、価格や賃金には十分に反映されない状況が続きました。厳しい環境の中でもしぶとさを見せてきた日本企業ですが、世界的な変革期を生き抜き勝ち残るには、自らの強みを活かした「勝ち筋」を見極める戦略が求められます。今回は、徹底した現場主義を貫く経営学者である、早稲田大学研究院教授(元・東京大学ものづくり経営研究センター長 / ハーバード大学上級研究員)の藤本隆宏教授に、日本の製造業が目指すべき次世代の競争戦略と、それに必要なデジタル技術の活用法についてお話を伺いました。 日本のものづくりの特性と勝ち筋とは 藤本先生製品設計やものづくりの方法論には、大きく「モジュラー(寄せ集め・組み合わせ)型」と「インテグラル(すり合わせ)型」の2つのタイプがあります。モジュラー型は、標準化された部品(モジュール)を組み合わせるアーキテクチャ(設計思想)で、典型的な例はパソコンや自転車です。モジュールごとに独立して改良を加えたり、交換したりすることができるため、設計の柔軟性が高く、効…