CST STUDIO SUITE
- ダッソー・システムズ製品
- CAE解析
CST STUDIO SUITEは、電磁システムの設計、シミュレーション、最適化のためのツールのパッケージであり、世界の主要なテクノロジー企業やエンジニアリング企業で使用されてる電磁界解析のトータルソリューションです。
CST STUDIO SUITEは、精度・速度・使いやすさの3つのコンセプトを中心に据えることで、マイクロ波、RF&光学、EDA&エレクトロニクス、電磁両立性(EMC)、粒子ダイナミクス、静電気学、低周波を含む多くの分野で働くエンジニア、デザイナー、研究者によって広く使用されています。
CST Studio Suite 4つの活用例を動画でご紹介
- 回路基板モデルの電磁ノイズの放射対策 1
PCB基盤モデルの素子配置の評価解析 - 回路基板モデルの電磁ノイズの放射対策 2
筐体シールド効果の評価解析 - ADAS自動車
アンテナモデルの最適設計・周囲評価環境評価解析 - EV駆動システム
モータ+インバータにおけるEMC / 熱対策のための解析
シミュレーションが現実世界をよりよく表現
CST SUDIO SUITEの各モジュールの基盤となるソルバー技術は、長年にわたる研究開発の集大成であり、正確で効率的なシミュレーション技術を実現します。
シミュレーションによる実現象のより忠実な再現のため、モデリングやメッシュ技術の継続的な開発に努めています。
CST STUDIO SUITEの高精度なテクノロジー
CSTシミュレーション・テクノロジーが常に最先端であることを保証するため、ソルバーは継続的に改良されており、数十年に及ぶ研究成果が正確で効率的な計算技術に反映されています。
この高度な技術により、CST STUDIO SUITEを利用する多くのユーザーは、実際のデバイスの動作をシミュレーションによって模擬することで、設計サイクルに掛かる時間とコストを大幅に削減できます。
電磁界解析では、電界と磁界に関わる現象や作用を解析します。
低周波領域ではモーター、ジェネレーター、リニアアクチュエーターの設計、高周波領域ではアンテナやレーダー、5G機器などの設計、電磁両立性(EMC)対策などに用いられています。
これらの解析には様々な解法が用いられており、他社の電磁界ツールでは複数のツールによってカバーされております。
CST STUDIO SUITEには様々なソルバーを取り揃えているため、広範囲な周波数領域を1つのツールでカバーできます。
解析対象となる物体や空間の大きさや、周波数帯域、見たい解析結果によってソルバーを切り替えてシミュレーションが可能です。

マルチフィジックス解析
モーターや発電機から誘導加熱器や電子レンジに至るまで、コンポーネントを設計する際にマルチフィジクス解析が欠かせません。
多くの場合、電気的および磁気的影響は、熱的および機械的影響と密接に関わっています。
例えば、高出力フィルターは使用中に熱くなることで、熱による変形からフィルターの性能に支障が出る可能性があります。
CST STUDIO SUITEでは、高周波と低周波の両方の問題に対応する汎用の時間領域ソルバーと周波数領域ソルバーに加えて、全波積分方程式ソルバー、固有モードソルバー、漸近ソルバー、自己矛盾のない粒子内セル(PIC)ソルバーなど、多くのソルバーが利用可能です。
これらをマルチフィジクスソルバータスクやハイブリッドソルバータスクで組み合わせることにより、複雑な事象を再現するための正確で汎用性の高いソリューションを提供します。

単純なものから複雑なものまで
効率的にシミュレーション
解析対象の大きさや周波数帯域の広さに関わらず、単純な形状から複雑な形状まで効率的にシミュレーションできます。
高性能コンピューティング(HPC)と最適化機能を活用することで、ソルバーの能力を更に拡張できます。
パフォーマンスを発揮するさまざまなソルバー
シミュレーションのパフォーマンスは、有用な結果が得られるまでの計算速度と結果の精度により決定付けられます。
解析対象の形状や解析用途によって適切なソルバーを選択することで、シミュレーションのパフォーマンスを向上させることができます。
CST STUDIO SUITEは、静的から光学まで、ナノスケールから電気的に非常に大きなものまで、さまざまな解析状況に対応できます。
フィルターや加速器キャビティなどのモデルは、固有モードソルバーや高速共振周波数ドメインソルバーを用いることで、効率的に計算することができます。
また、システム・アセンブリおよびモデリング(SAM)を用いることで、複雑なシミュレーションを複数の段階に分割することができます。各段階で出力された結果が自動的に次の段階に転送され、適切なソルバーでそれぞれをシミュレーションできます。

アクセラレータを活用したシミュレーションの高速化
CSTは、多数のハードウェアベースのシミュレーション・アクセラレータを提供しています。
マルチスレッド、ハードウェア・アクセラレーション、MPIクラスターコンピューティング、分散コンピューティングなどのオプションを活用して、シミュレーションの速度を向上させたり、より大規模で複雑なモデルをシミュレートしたり、ネットワークやクラスター内の複数のノードにタスクを分割させることが可能です。
これらのハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)手法は、個々のワークステーションからエンタープライズレベルのクラスターに至るまで、あらゆるタイプのソルバーおよびハードウェア構成で使用できます。

複雑なシステムやワークフローを簡潔に分解し
自動的にシミュレーションが可能
CST STUDIO SUITEは、ユーザーのエクスペリエンスを向上させるために、多大な開発時間を投資しています。
これらには、ワークフローに基づいたリボン型GUI、豊富な設計フローのインポートおよびエクスポートツール、システム・アセンブリおよびモデリング(SAM)が含まれます。
SAMにより、複雑なシステムやワークフローをより簡潔に分解し、自動的にシミュレーションすることができます。
シミュレーション用のワークスペースを簡単にセットアップ
CST STUDIO SUITEのプロジェクトウィザードを使用すると、問題に対して適切な単位、境界条件、およびソルバー設定が自動的に選択され、シミュレーション用のワークスペースを簡単にセットアップできます。
設計サイクルの性質上、エンジニアは同じ種類のシミュレーションを繰り返し実行することがよくあります。
このような作業の効率化のため、ユーザーの個別の経験に基づくカスタム設定を保存し、ウィザードで再利用することで、よりパーソナライズされたワークフローを実現することができます。

幅広いインポート・エクスポート機能によるCADツールとの連携強化
幅広いインポート/エクスポート機能により、CADツールとの幾何学的データを簡単にやり取りすることができます。
インポートされた構造を変更・パラメータ化して最適化や設計研究に活用できます。
SOLIDWORKSやPTC Creo(Pro/E)のモデルは、完全にパラメータ化された形式でインポートできるため、ワークフローの統合がさらに強化されます。
構造情報をインポートおよびエクスポートする機能は、シミュレーションを設計ワークフローに適合させるための重要な要素です。
EDAツールからのインポートでは、シミュレーションモデルが不必要に複雑になる原因となる小さなギャップやエッジが発生しやすくなります。
これらに対処するために、CST STUDIO SUITEには高度なクリーニング手順と自動修復機能が含まれており、堅牢なメッシャーと組み合わせることで、破損したCADデータでも効果的なシミュレーションが可能になります。
また、集積回路設計の特別な要件に対応するために、CSTはCSTチップインターフェイスを提供しています。
このモジュールは、2Dチップ、レイアウト、ファイルをインポートし、IC製造プロセスを模倣して、現実的な3Dチップモデルを生成します。
CADサポート形式
- ACIS SAT
- STEP
- STL
- OBJ
- NASTRAN(solid and mesh)
- IGES
- PTC Creo(Pro/E)
- Autodesk Inventor
- CATIA V4 - V6
- SOLIDWORKS and Solid Edge
- Parasolid
- Siemens NX
- Biological voxel data
EDAサポート形式
- ODB++
- IPC-2581
- Zuken CR5000/CR8000
- GDSII
- SPICE
- Touchstone
- Single and multi-layer Gerber
- Mentor Graphics Expedtion
- Mentor Graphics Board Station
- Mentor Graphics Hyperlynx
- Cadence Allegro PCB Designer
- Cadence Allegro Package Designer
- Cadence SiP Digital Layout
- Agilent ADS
- AWR Microwave Office
- Synopsis HSpice,Saber
- Sonnet
- Harness Description List
- Cadence Virtuoso
- Si2 OpenAccess
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