CATIA V5 Analysis

  • ダッソー・システムズ製品
  • CAE解析

CATIA V5 Analysis製品は、設計者が使い慣れたCATIAのユーザーインタフェース上で設計モデルを直接解析することが可能となり、設計段階での事前の解析が容易になります。

CATIA V5に統合された設計解析により
グローバル市場競争に必要な
CAE効果が得られます

グローバル市場競争に打ち勝つには開発期間短縮・低価格・高品質などの優位性が求められ、3D設計におけるCAE活用が必要です。
CATIA V5 Analysis/ SIMULIAエクステンド・アナリシス製品が実装されたCAD/CAEの統合環境下であれば、
設計段階の事前の解析や、設計者が使い慣れたCATIAのユーザーインタフェース上での直接解析が可能になります。
CATIA V5に統合された設計解析により、開発期間の短縮・試作回数の削減・不具合発生の事前検討などのCAEの効果が得られます。

  • Point1
    設計者・解析専任者の
    ニーズを満たす環境
  • Point2
    カンタン・スピーディに
    解析
  • Point3
    設計者と専任解析者の
    同一環境による協業
  • Point4
    設計解析プロセスの
    効率化
  • Point5
    精度の高い結果を
    得られるパフォーマンス

設計者・解析専任者のニーズを満たす
直感的なインタフェース

CATIA V5 Analysisは、設計者や解析専任者の多様なニーズを満たす、直観的かつ使い慣れたCATIAのユーザーインターフェースを提供しているため、使いやすくなっています。
CATIA V5のツールと環境は、すべてのCATIAアプリケーション群、Abaqus、パートナー·ソリューションと共通です。
複数のアプリケーションを使用することで生産が向上します。

カンタン・スピーディに
CATIAの形状に直接解析できます

CATIA V5 Analysisは、CATIAの形状に対して直接解析ができます。そのため、パーツの寸法決めや異なる設計案の検討に高いパフォーマンスを発揮でき、非常にカンタンに実施できます。設計変更の影響は自動更新により、スピーディに検証できます。
CATIA V5 Analysisを使う設計者は、設計プロセスの中で自然に解析を活用し、自らの設計がどのように機能するかより深く理解し、設計の初期品質を向上させる能力を高めることができます。

設計者と専任者が同じ環境で
協業できるため密な連携が取れます

コンカレント・エンジニアリングを支援するCATIA V5 Analysisでは、ユーザー同士が密な連携を取ることで手戻りを回避することができます。設計者と解析専任者が同じ環境で協業できるため、データ移行、複数の設計・解析アプリケーションの保守等は不要です。
CATIA V5 Analysis環境では、解析手法構築者が用意したテンプレートを使って、設計者が標準化された解析を行うこともできます。

設計解析プロセスの効率化が可能です

CATIA V5 Analysis製品群はCATIAネイティブのナレッジベース・アーキテクチャーを活用しています。パーツ設計や解析に関連するナレッジを活用し、検討することで設計の最適化が図れます。解析フィーチャーを再利用し、ナレッジベースのルールやチェックを適用することで、社内のベストプラクティスに準拠できます。さらにナレッジウエア・テンプレートを使用することで標準化された解析プロセスの自動化により、設計解析プロセスを劇的に効率化することが可能です。

精度の高い結果を得られるパフォーマンス

CATIA V5 Analysisはスピーディに解析できます。ほんの数分で、有限要素モデルを作成し、解を出し、結果が表示されます。
ロバストな有限要素ソルバーとメッシュの生成機能が内蔵され、精度とスピードのバランスをとっています。
アダプティブ・メッシュ作成機能により、時間のかかるマニュアル操作を行うことなく、メッシュが調整され、より精度の高い結果を得ることができます。

設計者・解析専任者などの
あらゆるユーザーのニーズを満たす
CATIA V5 Analysisの解析機能群

CATIA V5 AnalysisはCATIAのユーザーインターフェース上で直接解析できるだけではなく、
SIMULIAエクステンド・アナリシスによる機能拡張も可能です。オプション・モジュールを追加することで線形静解析・動的応答解析・熱伝導解析・非線形解析なども使用できます。非線形解析SIMULIA Abaqus Unified FEAも同じ環境下で開発されています。
CATIA V5 Analysis/SIMULIAエクステンド・アナリシスは、
設計者から解析専任者向けまであらゆるユーザーのニーズに適した機能を備えています。

 

CATIA V5 Analysis
製品モジュール

GPS
CATIA V5 Analysisの前提モジュールで単一での応力解析・固有値解析(周波数解析)が行えます。
GAS
GPSをベースに、アセンブリ解析が行えます。
EST
GPS・GASの拡張機能で、座屈解析・熱変形解析が可能になります。
GDY
調和応答解析や過渡応答解析が可能になります。
FMS
解析精度の高い四角形シェル・メッシュが作成できます。
FMD
より解析精度の高い、五面体(Penta)メッシュと六面体(Hexa)メッシュを作成できます。
 

SIMULIA
エクステンド・アナリシス
製品モジュール

ATH
CATIA V5 Analysisの機能を拡張し、熱伝導解析を行えます。
ANL
GPSの機能を拡張し、大変形・材料非線形などの非線形を含む高度な解析を扱えます。

単品での応力解析や固有値解析(周波数解析)に対応
ジェネレーティブ・パート・ストラクチャル・アナリシス(GPS)

GPSは、設計者が設計対象の挙動を事前に把握することができます。
さまざまな荷重条件下におけるパーツの変位や応力をより高い精度で計算できます。さらに、固有周波数と対応するモード形状を計算し、パーツの振動特性を検証します。ソリッド・サーフェス・ワイヤーフレーム形状に対して解析できます。
GPSはメッシュの自動調整機能で、マニュアル調整なしでも適切な解を得ることができます。
解析仕様は、設計仕様の延長上にあり直接設計形状を使って解析します。
設計者が使い慣れたCATIAのユーザーインタフェース上で直接解析することができます。

GPSをベースにアセンブリ機能が可能
ジェネレーティブ・アセンブリ・ストラクチャル・アナリシス(GAS)

GASはGPS の機能を拡張し、アセンブリ解析に対応します。アセンブリ解析ではパーツ同士の相互関係や結合を忠実に表現し、よりリアルで精度の高い解析を実現します。単体パーツの解析でしばしば行われる、他パーツからの荷重や拘束の簡略化の仮定を行う必要はなくなります。荷重は、パーツと周辺部品との相互関係や結合方法に基づき自動的に計算され、実際にパーツが動作する環境の中での解析が可能です。

GASはソリッド・サーフェス・ワイヤーフレーム形状で構成されるハイブリッド・アセンブリに加え、解析のアセンブリ(解析仕様を含んだパーツから構成されるアセンブリ)もサポートします。摩擦を考慮した接触解析、溶接、ユーザー定義結合といったアセンブリ内のパーツ同士の結合をモデリングするための一連のツールが用意されています。さらに、設計と解析がシームレスに連携しており、アセンブリ・デザイン(ASD)をはじめとする多くのV5アプリケーションの結合フィーチャーも利用できます。解析のアセンブリ機能は、PLMによるコンカレント・エンジニアリングが実現する一例です。複数の設計者が個々のパーツを解析し、それを組み合わせて全体解析アセンブリにすることで、複雑なアセンブリの解析時間を短縮します。

調和応答解析や過渡応答解析が可能
ジェネレーティブ・ダイナミック・レスポンス・アナリシス(GDY)

GPSとGASではモードや固有周波数を計算し、設計の振動特性を把握できるのに対し、GDY では設計の動的荷重に対する応答特性の検討を可能にします。
これにより設計の初期段階において、共振やその他の動的効果を把握し回避することができます。
GDYは、過渡解析と調和解析の両方を提供しています。過渡解析では、一般的に時間による荷重変化を受ける構造の応答特性を把握できます。調和解析では、周波数により荷重が変化する構造の応答特性を計算することができます。

GPS・GASの拡張機能で座屈解析・熱変形解析に対応
ELFINIストラクチャル・アナリシス2(EST)

ESTはGPS製品の機能を拡張し、複数の静解析・周波数解析・座屈解析ケースを含むマルチ解析ケースの機能を提供します。ESTはより解析専任者向けに設計されていますが、ユーザーインターフェースは設計エンジニアが使うものと統一されています。ユーザーインターフェースを共通化することで、さまざまな専門分野間のチームワークを促進し、設計解析の所要時間を短縮します。

複雑なサーフェスおよびワイヤーフレームの高度なメッシュ機能を提供
FEMサーフェス(FMS)

FMSは、複雑なサーフェスやワイヤーフレーム・パーツのための高度なメッシュ機能を提供します。生成されたメッシュは、形状とフルに連携し、GPSの標準的なサーフェス・メッシュ機能を拡張して、よりコントロール性に優れた高度なメッシュ・アルゴリズムを提供します。

FMSは、主に解析専任者を対象としており、要素品質と要素数の大幅なコントロールを可能にしつつ、複雑なサーフェスやワイヤーフレームの高速かつ効率的なメッシュ生成を実現します。高度なメッシュ・アルゴリズムで、複雑なパーツを自動メッシュすると同時に、メッシュ・プロセスを完全にコントロールしたいユーザーには、マニュアルメッシュ編集機能も提供しています。FMS は、スポット溶接・シーム溶接・その他ファスニングを含むアセンブリ結合を考慮したメッシュ作成を行えます。デフォルト定義またはカスタマイズされた数多くのメッシュ品質クライテリアに基づいてメッシュの品質を表示できます。

複雑なソリッドの高度なメッシュ機能を提供
FEMソリッド(FMD)

FMDは複雑なソリッド・メッシュを作成するための高度な機能を提供します。形状とフルに連携し、GPSの標準的なソリッド・メッシュを拡張して、よりコントロール性に優れた高度なメッシュ・アルゴリズムを提供します。

FMDは、主に解析スペシャリストを対象としており、複雑なソリッド形状のメッシュを高速かつ効率的に作成すると同時に、要素品質と要素数をコントロールできます。FMD では、ユーザーによるOctreeメッシャーのコントロールが可能であるとともに、四面体フィラーのメッシュ・アルゴリズムを提供しています。さらに、六面体メッシュ作成用のツールも用意されています。デフォルト定義またはカスタマイズされた数多くのメッシュ品質クライテリアに基づいたメッシュ品質表示が可能です。

CATIA V5 Analysisの機能を拡張し熱伝導解析に対応
サーマル・アナリシス(ATH)

ATHは、従来のCATIA V5 Analysisの機能を拡張し、設計者による設計の熱挙動の理解を可能にします。サーフェスへの熱伝達や、熱流束、温度荷重による定常または非定常温度分布を計算します。熱材料特性には温度依存性を考慮でき、アセンブリ解析では、パーツ間の接触面の熱伝導を指定できます。

GPSの機能を拡張し大変形・材料非線形などの非線形を含む高度な解析に対応
ノンリニア・ストラクチャル・アナリシス(ANL)

ANLはGPSの機能を拡張し、大変形・材料非線形といった非線形効果を含む高度な解析を扱います。典型的な金属の塑性やゴムのような超弾性は材料非線形としてモデル化します。ANLはさらに接触サーフェスを自動検出し生成するといった高度な接触機能も提供します。

ANLで設計者やエンジニアはゴムのような非線形挙動を示す材料でできたコンポーネントのパフォーマンスを把握できます。このようなシナリオにおいて、製品は変形しやすく大変形を起こしますが、大きな荷重に対しては永久変形を起こしながらも持ちこたえつつ、破壊は回避する必要があります。

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