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SUBARU Oracle Cloud Infrastructure 導入事例

株式会社SUBARUは、衝突安全性能や走行性能の品質向上を担う同社の車両設計シミュレーション向け衝突解析やソフトウェアを用いた計算数値流体力学(Computational Fluid Dynamics : CFD)シミュレーションおよび3D可視化用高性能コンピューティング(High Performance Computing : HPC)ワークロードの実行環境に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入しています。

SUBARUでは、「OCI」への移行により、場所や電力などの物理環境要件や保守費などのIT管理運用コストなどオンプレミス環境でのシステム拡張での課題を解消し、エンジニアが複雑かつ大規模なシミュレーションを実行するために必要な計算能力を常に利用できる環境を実現しています。クラウド上で、必要なときにリソースを迅速に拡張可能になり、容量不足などで発生していた障害リスクを回避できます。「OCI」の高い性能により、オンプレミス環境以上の性能で、CFDシミュレーション向上による車内音の品質向上、衝突解析における計算のばらつきの解消や最適な構造計算を可能にし、性能品質の安定化を図りながら、計算時間を約20パーセント短縮化し、開発コストの削減を実現しています。

「OCI」は、AltairなどのさまざまなHPCのISVアプリケーションおよびフレームワークをサポートしています。このエコシステムを利用することで、オンプレミス環境で実行するよりも魅力的な価格性能比でアプリケーションを利用できます。SURABUでは、「OCI」にAltair® PBS Professional®のクラウド・バースティング機能を組み合わせて活用し、計算時に必要なノードを起動し、計算が終了したらノードを削除することで、リソースの柔軟な運用およびコストの最適化を図っています。

SUBARUでは2021年12月に「OCI」を採用し、株式会社アルゴグラフィクスの支援のもと、「OCI」上での環境構築およびHPC環境の移行を行い、2022年5月から稼働を開始しました。また検討当初では、「Oracle Cloud Lift Services」のPOC支援により、クラウド移行の課題や懸念事項を実機環境にて確認・解消し、「OCI」に関するスキルも習得しています。

「『安心と愉しさ』を支える技術をより進化させるため、より優れた衝突安全性能や走行性能を追求する膨大なシミュレーションを迅速に行うことが重要です。より高度化し、増大するシミュレーション需要の課題に対応しながら、コスト削減を実現するため、『OCI』のHPCを採用しました。『OCI』の活用は、当社の設計・開発効率向上に寄与し、新たな技術に対応していくための柔軟性とアジリティをもたらします。」

株式会社SUBARU 技術管理部 情報管理課 竹熊 義広 氏

参考リンク

日本オラクル プレスリリース
SUBARU、高性能コンピューティング・ワークロードの実行環境にOracle Cloud Infrastructureを導入

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