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今すぐできる!開発効率向上対策
図面作成の効率化

図面は、技術仕様の表現や関係者間の伝達手段として広く利用されています。しかし、その作成のために多くの工数がかかっている事例も多く存在します。

図面作成の効率化に着目します。図面作成作業の中から、3Dモデルを"正の図面"とした可動部位の「作動状態図」作成効率化について、その方法と道具をご紹介します。

状態図作成時の課題

可動部位の作動状態など、様々な使用環境で作動している状態を表現する図として、「作動状態図」があります。"想像線"、"動作図"など、各社によって呼び方は違いますが、一般的に線幅を細くして二点鎖線を使って表現します。可動部位の設計では、可動時の干渉検出や対策検討のために3D CADモデル(以降モデルと呼びます)を使うケースもあります。その場合、対策検討で用いたモデルが最も正確に仕様を表現しますので、図面ではなくこれを"正"の仕様表現媒体とするのが確実です。しかし、モデル内の部品やアセンブリは一つの状態でしか存在しません。例えば、図1のように扉が閉じた位置でしか存在しません。

一方で、開発関係者間の意思疎通において、図面が主要な手段であるケースが多いです。従って、モデルから図面を作成する場合、閉じた状態と開いた両方の状態を表現したモデルを作成する必要があります。図面作成のために、モデルを2つ作ることになるわけです。その場合、この2つのモデルの位置は異なりますので、別のモデルという扱いになります。設計変更をする場合は、両モデルを個々に変更する必要があります。その手間を少なくする方法として、両モデルに親子関係を定義していわゆるモデルリンクなどを施す等の手立てもあります。しかし、一般的に形状が大きく変更される度にモデルリンクを施す作業が必要になり、設計工数が増えます。部品表も、1つしか必要がない部品の数量が"2"と表示されたり、モデルのファイル管理も増え、さらに設計工数が増えることになります。

作動状態図作成作業の効率化

1. モデルの複製

CATIA V5のアセンブリ・デザイン1(AS1)、アセンブリ・デザイン2(ASD)を利用している場合、"形式を選択して貼り付け"機能を使うことで、パーツおよびアセンブリモデルを、位置や姿勢だけを変えて同一のモデルとしてコピーすることができます。
図3のドア開閉状態図作成を例にします。一般的には、閉じた状態(製品や部品が目的の機能を最大に発揮している状態)のドアモデルで設計を進めます。そして開いた状態を確認するために、閉じたモデルをコピーします。
ここではドアパネルとドアノブをコピーします。そして貼り付けの際、"形式を選択して貼り付け"から"プロダクトストラクチャーで指定されている通り"を指定します(図2)。

この貼り付け方の特徴は、複製元と複製先両方の仕様は全く同じですが、それぞれの位置や姿勢を独立して取扱いできることがあります。ここで、開口部上部を完全にカバーするためのドア高さ変更を例にします。
アセンブリ・デザインワークベンチの"移動"コマンドなどで、コピーしたモデルの位置をずらし、プロパティで簡単に識別できるように色分けしておきます(図3)。

2. 設計変更

閉じた状態を示すドアモデルの高さを、開口部を参照しながら変更し(図4)、モデル全体を"更新"しますと、異なる位置にある開いた状態のモデルも同じ形状になります(図5)。各状態のドアモデルへの変更作業は不要で、かつ間違えを防止することができます。

3. 図面作成

その後、ジェネレーティブ・ドラフティング(GDR)で図面を生成します(図6)。

4. 部品表作成

部品表の作成の前に、複製したドアアセンブリモデルの"プロパティ"で、"部品表の表示"のチェックを外します(図7)。

その後、"部品表"コマンドで部品表を生成します。モデルの中ではドアアセンブリが2つありますが、"部品表の表示"のチェックを外したことで、部品表生成時には無視されます(図8)。

3Dのモデルが変更されれば、図面と部品表も"更新"を行うことで変更が反映されます。3Dモデルの得意な動作干渉と図面作成の効率化を図ることができます。

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※特集記事「今すぐできる!開発効率向上対策 図面作成の効率化」は、ダッソー・システムズ株式会社公式ブログに掲載されている記事です。3DEXPERIENCE、Compassロゴ、3DSロゴ、CATIA、SOLIDWORKS、ENOVIA、DELMIA、SIMULIA、GEOVIA、EXALEAD、3D VIA、BIOVIA、NETVIBESおよび3DEXCITEはアメリカ合衆国、またはその他の国における、ダッソー・システムズまたはその子会社の登録商標です。

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