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APIS IQを用いたFMEAの効率化

VDA FMEAという言葉は、ご存知だろうか?VDAとは、ドイツ語のVerband der Automobilindustrieの頭文字を取っており、「ドイツ自動車工業会」のことである。本稿では、ドイツのFMEAツールAPIS IQ(アピスアイキュー)について詳しく説明する。このツールは、1992年にドイツ自動車業界のFMEA方式(VDA FMEA)に準じてFMEAができるように開発されている。

ここで、簡単に自動車業界におけるFMEAの歴史を振り返ってみたい。元々FMEAは米国で開発され発展してきた歴史がある。自動車業界では、1971年にフォードがFMEAを初めて採用したと言われており、その後、1993年にAIAGという米国のビッグ3中心の団体によってFMEAが標準化される。一方で、VDA FMEAは、1996年に標準化され、ドイツを中心に欧州で展開された。日本の自動車業界でもFMEAは、故障を未然に防止する分析手法として古くから採用されてきているが、AIAGの手法に準じているケースが多く、VDA FMEAを採用してきた企業は皆無と言っていい。

ところが、最近になって、VDA FMEAが注目を集めてきている。その理由は、2019年6月に、米国のAIAGとドイツのVDAが統一化され、欧米のFMEAの分析方法は、「VDA FMEAに準ずる」ことになったためだ。本稿では、VDA FMEAを解説しながら、「APIS IQ」というFMEAツールの特長やメリットについて述べる。

本ホワイトペーパーでは、注目を集める欧米の分析手法VDA FMEAの解説とVDA FMEAに準じて開発されたAPIS IQの特長とメリットを紹介します。

※本ホワイトペーパーは、日刊工業新聞社 月刊誌「機械設計 2020年6月号(5月10日発売) 市場トラブル・リスクを低減する!設計プロセス改善 のためのFMEAの効果的導入法 特集」の掲載内容に一部修正を加えたものです。

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